札幌競馬場完全攻略ガイド|コース特性と予想のコツ

札幌競馬場は例年7月中旬から9月上旬までの夏季に中央競馬が開催されます。

芝・ダートのコースを擁し、北海道の主要な競馬場です。

札幌競馬場のコース全体像

札幌競馬場は札幌市中央区にある右回りの競馬場です。芝・ダートとも特筆するほどの起伏はなく、ほぼ平坦。そしてもうひとつのユニークな特徴が、コース全体が「丸っこい」ことです。

芝コースの1周距離は1,640.9m(Aコース)とローカル場では標準以上の大きさなのに、4コーナーからゴール板までは266.1mしかありません。これは全場最短の函館(262.1m)とほとんど変わらない数字です。しかも札幌のゴール板は1コーナー寄りに設置されているため、実質的なホームストレッチ(4コーナーから1コーナーまで)は函館より短い計算になります。ダートも1周1,487mとローカル場では中京に次ぐ大きさながら、直線は264.3mしかありません。4つのコーナーはいずれも半径が大きく、コース全長に占めるコーナー部分の割合が多い——つまり札幌は円形に近い競馬場なのです。

開催時期と馬場傾向

札幌開催は例年、盛夏(7月下旬〜9月上旬)に行われます。函館と同じく芝がオール洋芝であることが最大の特徴です。洋芝は本州の競馬場で使われる野芝に比べ、寒冷な気候に強く、マット層による保水性が高い一方、耐久性はやや見劣ります。

品種の違いもあって走破時計は野芝の競馬場より若干遅くなりがち。少し時計のかかる馬場や北海道の芝を得意にする「洋芝巧者」は、近走成績によらず警戒が必要です。もっとも札幌の芝は水はけが抜群で、馬場状態が重になることは滅多になく、不良にいたっては過去に一度もありません。同じ洋芝でも函館ほど雨の影響を受けにくい点は押さえておきましょう。

芝コースの狙い方

スパイラルカーブは採用されておらず、直線も短い。このレイアウトから想像できるとおり、後方一気の追い込みタイプは苦戦傾向です。ただし単純な先行有利とも言い切れません。

札幌は決まり手に占める「捲り」の割合が他場と比べてかなり高いコースです。コーナー部分が長いぶん馬群の外々を回れば距離ロスは大きくなりますが、早めにスパートをかけてくる差し馬には警戒が必要。東西のトップジョッキーが集う夏の札幌では、仕掛けどころの駆け引きそのものが大きな見どころになります。

ダートコースの狙い方

ダートは1周1,487m・直線264.3m。1周距離はローカル場では大きい部類なのに直線は短いという、芝と同じ「丸い」レイアウトです。参考までに中京のダートは1周1,530m・直線410.7m。同じくらいの1周距離でも直線は倍近く違うわけで、札幌ではコーナーワークと位置取りの比重が高くなります

直線での差し切りに過度な期待をせず、道中でどこまで押し上げられるかを軸に組み立てたいコースです。距離ごとの脚質・枠順の実データは各距離ページでご確認ください。

札幌競馬場で行われる主な重賞レース

札幌にGIは組まれていませんが、夏最大の一戦である札幌記念(GII・芝2000m)をはじめ、クイーンステークス(芝1800m)、キーンランドカップ(芝1200m)、札幌2歳ステークス(芝1800m)、エルムステークス(ダート1700m)が行われます。

なかでも札幌記念は、GIの実績馬が夏の北海道に集うことで知られる別定のGII。平坦・小回り・洋芝という札幌ならではの条件が、実績と適性のせめぎ合いを生んでいます。

札幌競馬場の攻略法とコース特性